『2020年より現在のラベルにリニューアルし、正式商品名を以下としました。』
- 日本語名 : WAGNER MCオイル (ワグナー・マイクロ・セラミック・オイル)
- 英語名 : WAGNER MC Oil (WAGNER Micro Ceramic Oil)
Wagner氏、MCオイルとの出会い
2006年3月ドイツからスイス・チューリッヒへ来ていたWagner氏そしてMCオイルと出会うことが出来ました。Wagner氏の化学者としての非凡な
才能のみならずエンジニアとしてのレベルの高さにも非常に驚かされましたが、やはりそれ以上に彼の控えめで温厚な人柄、ユーモアのセンスなど、最初から波長が合う感じがしました。それから間もなく日本を中心にアジア市場でのWAGNERプロダクト販売を一任され、私もこの真のオンリーワン商品をアジア全域に広げるべく各国での商標を登録し始め、本格的にスタートを切りました。その後右往左往しつつあっという間に15年以上過ぎ去りましたが、関係者皆様のご尽力のお陰で2017年にはトヨタ品番を取得することができました。
現在ではこのWAGNERトライボロジー事業が私のライフワークとなり、今後益々加速度的に活発になってくる輸送・生産・エネルギー・防衛・医療・ロボティクス・海洋・電気・電子・航空宇宙関連等、様々なトライボロジー分野での最善の解決策をWagner氏と共に徹底的に追求し、環境負荷低減に全力を尽くすつもりです。
代表 奥田 芳昭
MCオイルとは?
MCオイルとは、1,500種類以上存在するセラミックより10数種類の性能の異なるセラミックを選出、更にそれらのセラミックを性能に合わせ
0.02から0.15 μmまでの非常に細かいセラミック微粒子に加工。セラミックの持つ主な潤滑能力やその他の異なる能力を最大限に活かすと共に、
酸化しにくく化学的にも中立に作用し、ベースオイルや他の添加剤に不利な影響を与えない商品を開発する為、Wagner氏が1994年より継続的に
複雑な研究・改良を繰り返し完成させた「オンリーワン」オイル添加剤です。MCオイルの優位性は、ページ一番下の比較表をご覧下さい。
MCオイルのセラミック機能


MCオイルの特殊技術により、セラミック微粒子が摩擦温度が高く最も摩擦・摩耗の激しい金属表面部分に素早く理想的に定着します。その他の
残りのセラミック微粒子は金属表面に定着せず、オイルの中を絶えず循環し『目に見えないベアリングのボール』の役割を担っています。この一連の動作が繰り返し行なわれる為、金属表面が徐々に滑らかになり平滑度が拡大、理想の流体摩擦状態となり、冷間始動時の境界摩擦、混合摩擦等をほぼ完全に防ぐことが可能となります。
検証試験 1)
電子顕微鏡写真 (500倍)

<従来の潤滑方法 >
転がり軸受鋼の焼き付き
- 強く裂溝された表面
- ひっかき傷
表面の平滑度: 20 – 25 %.

<MCオイル使用>
滑らかになった転がり軸受鋼の表面
平滑度 が増加: 75 – 85 %
『潤滑で最も重要なのは、このクレーター状のオイルバッグをふさがず、ここにエンジンオイルが入る余地を残し、エンジンオイルが本来持っている優れた機能、特に熱を逃がす冷却や密封機能を活かすということなんです。』
(Wagner氏談)
MC オイル、PTFE(テフロン)、エンジンオイル比較表
使用温度: 潤滑作用限界温度: 分解温度: 摩擦係数: 熱伝導率: 全塩基: 動粘度 (40 °C) 動粘度 (100 °C) 金属付着: 分子サイズ: 分解時: | MCオイル 1000 °C 1100 °C 3000 °C 0.02-0.18 40-60 W/mK 13.26 KOH/g 279.3 mm2/s 28.12 mm2/s 付着有り 0.02-0.15 µm 無毒 | PTFE (テフロン) 270 °C 275 °C 327 °C 0.04-0.6 0.24 W/mK 11 KOH/g 100-200 mm2/s 9-13 mm2/s 付着無し 0.02-1µm 毒性有り | エンジンオイル (鉱油) 120 °C ca.140 °C ca.230°C 0.29 25 W/mK 7 KOH/g 40-100 mm2/s 9-13 mm2/s 限られている --- 無毒 | エンジンオイル (合成) 180 °C ca.200 °C ca.280°C 0.23 27 W/mK 8KOH/g 40-100 mm2/s 9-13 mm2/s 限られている --- 無毒 |